星の大地

“その他”ばっかり増えていく・・・

著・冴木忍。スニーカー文庫より、１９９３年に刊行された。全３巻。

大好きです。
こないだ、BOOKOFFで買いなおした。
１冊１０５円だけど、なんせ薄い本だから・・・ちょっぴり、納得行かない気も・・・
でも、名作です。

マイナーな作品だと思うので、あらすじを・・・以下、コピペ。
「砂漠を隔てて対峙する大国レーンドラとユハリシュ。大陸制覇を求める二国の戦いは長く続いていた。レーンドラの王女サウラに仕える侍女アゼルは、王女の身にたてつづけに起こった出来事にただ驚くばかりだった。突然の自殺、秘術を尽くした蘇生、甦った姫の別人のような変貌ぶり、そのうえ予見の力も死ぬ前の記憶もなくしたというのだ。唯一の手掛かりである男を探すため、こっそり城を抜け出した二人だが、わがまま王女と世間しらずの少女の旅が、もちろん無事ですむわけはなく…」

あらためて読んでみると、ずいぶん軽いテイストのあらすじですね。
実際は、失われた科学とファンタジーの対立、その科学に予知された天災に対して、ファンタジーの世界の住人がどう立ち向かっていくかという、けっこうしっかりしたストーリーです。
「風の大陸」を知っている人には、それの短い版、と言ってもいいかもしれない。
薄い本の割りに、泣かせてくれます。
ネタばれになってしまうので、詳しくは語れませんが、エピローグの直前のシーンは今読んでも泣けます。
なんで、なんでこんなことに～！（絶叫）

絵も、まぁ一昔前・・・という印象は否めませんが、とても好きです。
マリクLOVE。

もしどこかで見かけたら、是非読んでみてください。
がんばれば、小一時間で読めるのではないかと・・・